プロジェクト709始動 最初はやっぱり電源周り


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前回の記事でとあるマンションの709号室を
私たちのデータセンターにするべく始まった「プロジェクト709」ですが、
こんなにたくさんのブクマを頂けて、はっきり言ってビビっております。

たくさんのコメントを見ると、なんだか自分安易に物事を考えすぎたかななんてちょっと後悔してます。
でも期待もたくさん頂いてると感じたので、やりとげられるようがんばるんで、応援と突っ込みお願いします。


さて、データセンターというと、
電源が冗長化されていて、緊急時には自家発電に切り替わったり、
すんごぃ耐震構造だったり、サーバールームに入るのに指紋でピピッみたいなのを指すと思われます。


これに対し今、私の目の前にある環境は、
ブレーカーが飛んだら全部の電源ダウン!みたいな電源設備下で
地震発生時には元気よくラックからサーバーがダイブする可能性を秘めていて、
宅配屋さんがピンポンってするとのぞけちゃうような、
なんというか、フツーの・・・なんです。


つまり耐震構造をどうのこうのは物理的に不可能なので、
そのあたりは考えないようにします。


「でもそれってデーターセンターって呼ばなくない?」
という想いも今は置いておきましょう。


要は、どこまで「データセンターらしく」するかです。
無謀は承知で、いけるとこまでいってやろうと。
その結果を見てデータセンターの自作がアリなのかナシなのか
みんなでジャッジできればうれしいです。




さて、当然のごとくいろいろな課題があがりますが、
まず着手すべきは電源周りです。



多数のサーバーを持ち込んだとき、必ずその台数分必要になるものが、電源口です。
”プロジェクト709”の目標収容サーバー台数は100台以上ですので、
壁から出てるコンセント口使うわけにいきませんよね・・。配電盤を眺めながら悩みます。




709号室デフォルトセットのノスタルジーな配電盤

4系統しかないよ・・・




そこで、お付き合いのある業者さんに相談してみると、
なんだかおもしろそうということで、2人の電気系マイスターが
わざわざ709号室に足を運んでくれ、相談に乗ってくれました。


そのマイスター達からいろいろアドバイスをもらったのですが、
電気系の話を書くとちょっと長くなるので、割愛しちゃいますが、
結論から言うと電源周りの方向性は、「200V電源にトライ!」です。


※これ、ご存知かと思いますが、業務用電源です。
 この選択、後に大きな問題となりそうです・・・





さて、発注からわずか数日で電源工事完了の連絡が。
早速709号室に行ってみると・・・


生まれ変わった配電盤。
※100Vが6系統、200vが3系統に




100V電源口がいたるところに。




200V電源と100Vの比較。一目瞭然!





なにこれイカツイ。





しかし電源口がこうも配備されると、
もう後戻りできないんだなっていう、何か重大な人生の岐路に立たされた気分になります。






なんていうのはさておき、テスターで遊んでみたりしてます。


200V用スーパーロングタップ、チラ見せします。



さぁ、電源周りはとりあえずこれで良しとして、
次回は、ラック搬入をレポートします!