自作1Uシャーシでレイアウト。問題続出

どうも。
管理画面からアクセス解析を見てみると、トータルで7アクセス。。
誰も見てくれてないって事ですが、めげずに続けます。

さてさて、前回の記事「1Uサーバー用シャーシを設計してプロトタイプを作る - 怒涛のSyntax Error」では、
とりあえず作成したシャーシをお見せしました。
今回はそのシャーシにパーツをレイアウトした感じを紹介します。


まず、前回の記事で紹介したパーツ固定用のステーですが、
シャーシに取り付けるとこんな感じになります↓

いい感じです。




全体的にはこんな感じ↓

取り付け場所は適当です。



電源を置いてみます。

こう見えて、しっかりと固定されています。



電源後ろのステー

ステーの取り付けは超強力両面テープです。
この両面テープでどこまで運用に耐えられるかはやってみなくちゃまだ分かりません。
なにしろこの両面テープは耐熱仕様ではないので。
でも、しっかりと固定はできました。



今後は、マザーボードとディスクをレイアウトしてみます↓

はい。とってもキレイにおさまりました。まるで、はてなサーバーのようです。
ステーを用いたフリーレイアウトなので、ディスクケースはどんなものでも固定できます。
電源とディスクの位置も逆転可能ですね。
※固定とは言っても、逆さまにしたら全部落ちちゃいますけどね。


ここで一つ問題が発生しました。
シャーシフロント部の折り返しと、マザーボードがほぼピッタリおさまっていて、その隙間は1mmもありません。

これでは、フロントにはてなさんのように、ラベル用のステーとか、スイッチパネルが入りません。
これは、前回の記事で紹介したアクリル板を折り返し部分からそのまま合わせたところでネジを開けてしまったからです。
はてなさんのサーバーを見るとフロント部はマザーボードまで1cm以上幅を空けていますね。
単なる設計ミスですが、痛いミスでした。。設計やりなおしです。



もうひとつ気になったのですが、
全部のパーツを乗っけてみると、それなりの重量があります。
シャーシ自体はハーフサイズなのでラックへはフロントのマウント用ヒンジ?のみで設置しなければなりません。
このシャーシは一枚板から作っているのですが、マウント用ヒンジ部分がどうも弱い気がします。
なので、折り返し部分と溶接でくっつける必要があるかもしれません。
分かりずらいので、画像を↓




そして、サーバー自作、とりあえず着手 - 怒涛のSyntax Errorで発生した問題の”たわみ”ですが、
折り返しをつけたおかげでこの通り↓

たわみません!シャーシの厚みは1mmですが、折り返すことで十分な強度が出ました。よかった!




とりあえず、一度これでラックにマウントしてみようと思います。
次回は、そのあたりを紹介したいと思います。





放熱用ファン、どうやってつけよう・・。





↓おもしろいことやってます。マザーボードの下に敷いてるのはなんだろう?
カーバッテリーで動く省電力サーバーを構築中

1Uサーバー用シャーシを設計してプロトタイプを作る

こんにちわ。

前回の記事「サーバー自作、とりあえず着手 - 怒涛のSyntax Error」でサーバーのシャーシを設計する上で解決していかなければならない問題が数多くあることが解りました。

それらの問題を解決するため、かなり試行錯誤したのですが、すべてを記事にするのも厳しいので、ポイントだけ記載します。

  • 汎用品のFlexATX電源を格納するため、シャーシ厚は1mmでやってみる。
  • たわまないために、シャーシのフロントとバックを数ミリ折り返す。
  • ケーブルの収納スペースと放熱用ファン設置のため奥行きを350mmほどにする。


特にシャーシのフロントとバックを数ミリ折り返すことによって、高い強度が生まれます。多分これでたわまないと思います。


そんなこんなで完成したスチール製プロトタイプがこれ↓

フロント部分とバック部分が折り返されてるのが解ると思います。





こっちはアルミ製プロトタイプ、重さ比べたいから二つ作っちゃった。↓

画像じゃ伝わりませんが、アルミ製はビックリするほど軽い!
でも強度はスチール製に比べると大幅に落ちる。





本当は塗装までちゃんとしないとすぐ錆びちゃいますが、プロトタイプなので塗装まではしてません。
ちなみに塗装しないと、手で触ったところが1日で錆び付きますよ。


マザーボード固定用の穴ですが、正直ここはかなり迷いました。
僕の中で、シャーシはまったいらな鉄板で、その上にいろんなパーツを自由に配置できるフリーレイアウト可能なシャーシにしたかったのです。
でもマザーボードはただ鉄板の上に置いてステーで固定するってわけにいきませんよね、
マザーボードの裏面はCPUファンのネジが突き抜けて出るし、とんがったハンダがたくさん出ているから。


んで悩んだのですが、マザーボードだけは固定することにしました。
マザーボードの穴の場所の計測は秋葉原で買った、こんなアクリル板。↓

ATXMicroATX、MiniITXに対応しています。
この板を鉄板に合わせて、どこに穴を開けるか計測。
この板ちょー便利。でも後々、これのせいでたいへんなことに。。



さて、マザーボードはネジで固定することにしたわけですが、それ以外のパーツをどうやって固定するかが問題です。
可能な限りフリーレイアウトにしたいので、とりあえず安易に、接着可能なステーを用いてみます↓

こんなもの作ってみました。



これを固定するのは両面テープを使います。選択したのはこれ↓

東急ハンズで買えます。
テープだからといってバカにしてはいけません。
これ、かなりガッチリ固定されます。だって超強力だから。




とまぁ、簡単に見えると思いますが、
結構ここまでやるのも試行錯誤しながらで大変でした。
はてなさんのサーバーはかなり参考にさせてもらってますが、
このままいくと、おそらくはてなさんのサーバーとほぼ一緒になりそうないきおいです・・・


次回は上物をレイアウトしたプロトタイプをお見せします。

はてながやるなら俺もやる

はてなアメーバブログ、pixivといった
大規模なPV数があるサービスではどうも自作サーバーが流行っている模様。


はてな
さくらインターネット×はてな、自作サーバを語り合う - はてなニュース


▼アメーバ
自社開発サーバー | 広報&IR担当のオフィシャルブログ


▼pixiv
月間3億PVのサーバーってどうなってるの? pixiv管理者に聞いた | RBB TODAY


本番サービスで自作機を使用するなんて今まで考えた事もなかったけど、
はてなさんのサーバーの完成度は見事。とっても素敵です。


サーバーを自作するのはメリットだらけというわけではないと思いますが、
細かいことカンケー無しに、自作機で本番サービスというのはエンジニア心をくすぐります。
きっと誰でもトライしてみたいはず。


そんな衝動を抑えきれないのでとりあえずトライしてみることにします。

サーバー自作、とりあえず着手

前回の記事「はてながやるなら俺もやる - 怒涛のSyntax Error」の通り、サーバー機自作に着手します。


サーバーと言えば、19インチラックマウント型が主流だと思いますので、
1Uラックマウント型にしようと思います。


まず、上物(マザーボード、CPU、メモリなどなど)は考えず、
1Uシャーシをどうするか考えます。


http://usedhonda.jp/2009/06/post-35.htmlはてなサーバーを詳しく解説してくれています。
この方の記事でちょうどシャーシ候補が紹介されていたので取り寄せてみました。(安いです)


届いたのがコレ↓

色がしっかり塗られていて、値段のわりに高級感があります。


さっそくそこらへんのパーツを集めて適当にレイアウトしてみました。
その様子がコレ↓

キレイにレイアウトできました。


写真にあるとおり、主要なパーツは問題なくレイアウト可能ですが、
シャーシ自体の奥行きがちょうどMicroATXボードと同じなため、
放熱用ファンや、余るケーブルの収納スペースがほとんどありません。。

奥行きがマザーボードと一緒なのでファンが置けない。




そして問題がもう一つ、
このシャーシ、もともと音楽機材用のため本来このような用途には適していないようです
実際、各パーツを配置すると底面板の強度がたりず、中央部分がたわんでしまいます。
たわんだ感じ↓

わかりずらいかもしれませんが、中央がたわんじゃってます。


※このシャーシの品質に問題があるわけではありません。僕の使い方が違うだけです。


というわけで、このシャーシで1Uラックマウントサーバーを作るのは不可能と判断しましたが、
これのおかげて、シャーシを設計する上での注意点がたくさん見つかりました。

  • マザーボードは底面床から3mm以上浮かせなければならない。
  • FlexATX電源の高さを考えると、シャーシの厚さは1mmか1.5mmくらいまで。
  • FlexATX電源の配置によっては、メイン用電源ケーブルと、補助用電源ケーブルそれぞれに延長ケーブルが必要。


そしてたくさんの疑問が。

  • どうやってシャーシの薄さを追求しつつ、それなりの強度を出せる?
  • どうやってマザーボードを浮かせる?
  • どうやって各パーツを固定する?
  • どうやって放熱用ファンを取り付ける?


次回から、一つ一つ解決しながら、シャーシ設計にとりくんでいきます。